懐かしい昭和あるある青春ノスタルジー

昭和の時代を懐かしみ振り返ります。

当ブログは広告表示を含んでいます。

小学生たちが震えた「口裂け女」の噂は1978年12月岐阜県発祥だった

f:id:good_nuts:20191210184526j:plain

現在、40代後半以上の人は、「口裂け女」騒動を覚えているでしょう。

インターネットが無かった時代に、クチコミで広まった都市伝説です。

1978年12月初めに岐阜県内で噂が広まったという「口裂け女」騒動。

この噂は、マスクをした若い女性が、学校帰りの子供に「私、きれい?」と訊ねてきて「うん、きれい」と答えると、「・・・これでも?」と言いながらマスクを外したら、その口は耳元まで裂けていた、というものでした。

また、「キレイじゃない」と答えると殺されるともされていました。

その時「ポマード、ポマード、ポマード」と3回唱えると、口裂け女を撃退できる、と伝えられていました。

 

噂の発端は岐阜県ではないかという説

1978年12月初めに岐阜県内でウワサが広まったという「口裂け女」の話。

北海道に住む筆者が知ることとなったのは、翌年1979年の夏ごろではなかったかと思います。当時は、本州から北海道まで口裂け女が旅をしてやってきた!と思われていました。

このウワサが北海道まで伝達したのは、純粋にクチコミだけによるものではありませんでした。それは、マスコミが報道したからです。

1979年1月29日付の「岐阜日日新聞」が初めて報じたとされています。

この記事では、岐阜県加茂郡八百津町で、夜に母屋から離れたトイレに立った農家のおばあちゃんが耳まで口が裂けた女と遭遇して腰を抜かした、と書かれているそうです。

これを受けて1979年3月23日号の「週刊朝日」に取り上げられた後、1979年6月29日号で「岐阜県八百津町で発生」と書かれたことが既成事実のようになったようです。

しかし、口裂け女の噂は、それ以前にもあり、たまたま岐阜日日新聞が最初に取り上げたため、それが週刊誌に掲載され全国に広まったとされています。

 

岐阜県発祥説の裏には、白骨死体の復顔エピソード

実は、さかのぼること10年近く前の1968年8月に多くの岐阜県内で観光バス2台が川に転落し多くの死者を出す事故があり、しばらくして発見された白骨死体の骨格を元に顔を復元したところ、なんと口が耳元まで裂けていたというのです。

この話は、警視庁の鑑識課に席を置くカメラマンが岐阜県にいる友人から聞いたとされています。当時、岐阜県警では、1979年の口裂け女騒動は、この女の亡霊ではないかと噂されていたそうです。

 

集団下校の思い出

1979年6月までに全国に広まっていった噂話は、8月になると沈静化しました。

Wikipediaなどでは、北海道釧路市・埼玉県新座市で集団下校が行われたと記録されていますが、筆者が当時住んでいた北海道岩内郡岩内町でも、授業を繰り上げて集団下校したような記憶があります。

当時、筆者の親は、「不審な人がうろついているのでは」と真剣に心配していました。

たしかに、現在のように頻繁に不審者による犯罪が報道されるようになると、現実的に怖い話ではありますね。警戒しておいて損はないでしょう。

それにしても、子ども心には、怖いというより、興味本位でワクワクしながら下校したのを覚えています。

 

【参照】Wikipedeia「口裂け女」
【参照】最強の都市伝説1/並木信一郎著

スポンサーリンク